首・肩だけではない身体のつながり
こんにちは。整体院しん院長の今井です。
「頭痛が何度も繰り返す」
「肩がこってくると、頭まで痛くなる」
「薬を飲めば楽になるけど、また頭痛が出てくる」
こんな経験はありませんか?
頭痛が出たときに、頭痛薬や鎮痛剤を飲んで痛みを抑える。もちろん、これも一つの方法です。ただ、当院に来られる方の中には、「薬を飲んでもなかなか良くならない」「首や肩を揉んでも、しばらくするとまた頭痛が出てしまう」という方もいらっしゃいます。頭痛の捉え方や対策法などわかりやすくお伝えします!
では、なぜ頭痛は何度も繰り返してしまうのでしょうか。まず知っておいてほしいのは、頭痛にはいくつか種類があるということです。
代表的なものでは、緊張型頭痛や片頭痛、群発頭痛などがあります。「頭がギューッと締め付けられる」「ズキズキする」など、人によって痛み方も違います。
ですから、すべての頭痛が肩こりや首こりから起きているわけではありません。突然ものすごく強い頭痛が出た場合や、手足のしびれ・動かしにくさ、ろれつが回らない、発熱など、いつもと違う症状がある場合には、まず医療機関を受診することが大切です。
一方で、検査では大きな問題が見つからないけれど、首や肩のこりと一緒に頭痛を繰り返している方もいます。こうした方によく聞かれるのが、
「首や肩を揉んでいるのに、どうしてまた起こるんですか?」
という質問です。実はここが、今回一番お伝えしたいポイントです。私たちの身体は、首は首、肩は肩というように、バラバラに動いているわけではありません。
手を上げるだけでも、肩だけではなく肩甲骨や背骨、肋骨などいろいろな場所が一緒に動きます。歩くときも、足だけではなく骨盤や背骨、腕まで自然に動いていますよね。
身体は、頭の先から足の先までつながりながら動いています。だから、首や肩がガチガチだからといって、そこだけを揉めばすべて解決するとは限らないんです。
実際、頭痛で来院される方の身体を見ていると、首や肩の筋肉が硬くなっている方はとても多いです。でも、もう少し身体を見ていくと、肩甲骨があまり動いていなかったり、肋骨や背骨が硬くなっていたりすることもあります。
例えば、腕を上げたり身体をひねったりするとき、本来であれば肩甲骨や肋骨、背骨も一緒に動きます。
ですが、こうした場所が硬くなって動きにくくなると、その分を首や肩が頑張って補おうとします。そうすると、せっかく首や肩を揉んで一時的に楽になっても、身体の動き方そのものが変わっていなければ、また首や肩に負担が集まってしまいます。
「揉んだ直後は楽なんだけど、またすぐ戻ってしまう」
という方は、もしかするとこうした身体の状態が隠れているかもしれません。
そのため当院では、頭痛の方でも首や肩だけを見るのではなく、肩甲骨や肋骨、背骨なども一緒に確認していきます。場合によっては腰や骨盤まで見ることもあります。
「頭痛なのに骨盤まで見るんですか?」と思うかもしれませんね。もちろん、「骨盤が歪んでいるから頭痛になる」という単純な話ではありません。
ただ、頭から首、背中、腰、骨盤へと身体はつながっています。身体全体のバランスや動きが変われば、首や肩への負担も変わってきます。だからこそ、痛い場所だけではなく、「なぜそこに負担がかかっているのか?」まで見ることが大切なんですよ。
では、自宅ではどんなことをすればいいのか気になりますよね!まずおすすめしたいのは、首や肩に近い「肋骨」と「肩甲骨」を動かすことです。
① ゆっくり深呼吸する
楽な姿勢になって、お腹がゆっくり膨らむように息を吸います。そして、力を抜きながらゆっくり吐いていきましょう。
呼吸をすると横隔膜が動き、それに合わせて肋骨まわりも動きます。頑張ってたくさん息を吸う必要はありません。「ゆっくり吸って、ゆっくり吐く」くらいの気持ちで大丈夫です。
② 肩甲骨を寄せる・離す
四つん這いになり、肘を伸ばしたまま肩甲骨をゆっくり背骨の方へ寄せます。
次に、床を軽く押しながら肩甲骨を外へ離していきます。
首に力を入れすぎず、肩甲骨が背中の上をゆっくり動いている感覚を意識してみてください。
③ 同じ姿勢を続けすぎない
デスクワークやスマートフォンを長時間使っていると、どうしても身体の動きが少なくなります。
「ずっと良い姿勢でいなきゃ」と頑張る必要はありません。それよりも、ときどき立ち上がったり、肩を回したり、姿勢を変えたりすることの方が大切です。
頭痛があると、どうしても「頭が痛いから頭」「肩がこっているから肩」「首が硬いから首」と、つらい場所に目が向きます。もちろん、その場所を見ることも大切です。
でも、繰り返す頭痛を考えるときには、首や肩だけではなく、その近くにある肩甲骨や肋骨、背骨、そして身体全体の動きにも目を向けてみてください。
特に首や肩に近い肩甲骨と胸郭がしっかり動ける身体にしていくことは、首や肩に負担を集中させないための一つのポイントになります。
「どこが痛いのか」だけではなく、
「どうしてそこに負担が集まっているんだろう?」
そんな視点で身体を見てみると、今までとは違った頭痛との向き合い方が見えてくるかもしれませんよ。