肩こりは肩を揉むだけでは改善しない?
こんにちは。整体院しん院長の今井です。
肩こりというと、多くの方がまず思い浮かべるのが「肩を揉むこと」ではないでしょうか。
実際に肩を揉んでもらうと気持ちが良く、その場では楽になったように感じます。しかし、数時間後や翌日になるとまた肩が重くなり、再び肩を揉みたくなる。この繰り返しになっている方も少なくありません。
では、なぜ肩を揉んでも肩こりが繰り返されてしまうのでしょうか。
肩こりを感じる大きな理由の一つは、筋肉の血流不足や酸素不足です。
筋肉は長時間同じ姿勢が続いたり、負担がかかり続けたりすると、血流が低下して硬くなりやすくなります。すると体は「動かしてほしい」「血流を良くしてほしい」というサインとして、肩の重だるさや張り感を出します。
そのため、肩を揉むと一時的に血流が良くなり、症状が軽くなることがあります。しかし、それで改善しない場合は、肩だけに問題があるわけではない可能性があります。
慢性的な肩こりの方をみていると、肩だけでなく、背中や腕の硬さが関係しているケースが非常に多くあります。人の体はそれぞれ独立しているように見えて、実際には全身がつながっています。
例えば腕の皮膚を軽く引っ張ると、肩の周辺にも引っ張られる感覚があります。筋膜や皮膚、筋肉は全身で連続しているため、肩から離れた場所の硬さが肩に負担をかけることも珍しくありません。
特に注目したいのが背中です。猫背姿勢になると、背中の筋肉は常に引き伸ばされた状態になります。
筋肉は縮んだり伸びたりを繰り返すことで血流が保たれますが、ずっと引き伸ばされたままになると筋肉が休めなくなり、血流不足を起こしやすくなります。その結果、肩甲骨周辺の動きが悪くなり、肩こりへとつながっていきます。
デスクワークが多い方やスマホを見る時間が長い方は、意識的に姿勢を変えることが大切です。こまめに横になる、ストレッチポールの上に寝る、胸を開く姿勢を作るなど、背中が自然と動く環境を作ってあげましょう。
もう一つ見落とされやすいのが腕の疲労です。パソコン作業中に肘を机へ押し付けるようにしていたり、腕に体重を預ける姿勢になっていたりしませんか。
実はこの状態が続くと、肩甲骨周辺の筋肉へ負担がかかります。
腕を支えるために肩周辺の筋肉が働き続けるため、腕が疲れるだけでなく肩甲骨や肩そのものも硬くなっていくのです。そのため肩こりが強い方ほど、肩だけでなく前腕や上腕、肩甲骨周辺のケアも重要になります。
肩を一生懸命揉んでいるのに良くならない場合は、肩だけを見ていることが原因かもしれません。慢性的な肩こりは、肩・背中・腕がそれぞれ影響し合いながら起こっていることが多いためです。
肩を揉んで楽になるのは決して悪いことではありません。ただ、それだけで繰り返してしまう場合は、少し視点を広げてみてください。
背中の柔軟性を作ること
腕の疲労を減らすこと
この二つを意識するだけでも、肩こりが軽くなるきっかけになることがあります。
肩だけではなく、体全体のつながりを意識しながらケアを行うことが、慢性的な肩こり改善への近道になるかもしれませんよ。