足のむくみは“やさしく触れる”だけで変わる!

こんにちは。整体院しん院長の今井です。
夕方になると脚がだるく、靴がきつく感じる…
そんな「むくみ」の悩み、意外と多くの女性が抱えています。
よく「水分の摂りすぎ」「塩分過多」などが原因に挙げられますが、それだけではありません。
本当の原因は、“リンパがうまく流れない体の状態”にあることが多いのです。
今回は、整体の視点から「リンパの流れが滞る理由」と「やさしいアプローチで巡る体をつくる方法」をお伝えします。
リンパ管が開いていない?やさしい刺激が“巡り”を生むカギ
むくみの本当の原因のひとつは、リンパ管がしっかり開かず、流れの出口が機能していないことにあります。
体内のリンパ液は、血液のように心臓で強制的に流されるものではなく、筋肉の動きや皮膚の柔らかな動きによって流れていくという、非常に繊細な仕組みを持っています。
とくに重要なのが、皮膚の下にある膜組織(筋膜や皮下組織)の動き。
この部分が硬くなっていたり、癒着して動かなくなると、リンパ管の「入り口」が閉じてしまい、水分や老廃物が流れ出せずに滞ってしまうのです。
この状態を改善するために効果的なのが、「やさしい刺激」。
たとえば…
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手のひらを皮膚に軽く当てて、呼吸に合わせてふれる
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表面の膜を数ミリほどやさしくずらすように動かす
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皮膚をなでるように、摩擦の少ない刺激を与える
こうした繊細なアプローチが、リンパ管を開くスイッチとなり、流れのルートが再び動き出します。
整体では、「強く押す」「ゴリゴリ流す」といった方法ではなく、身体ををリラックスさせるような優しい接触で、体に安心感を与えながらリンパの巡りを整えていくことを大切にしています。
下半身のバランスと“筋ポンプ作用”がむくみ対策の要
もう一つ、むくみ改善に欠かせないのが、筋肉のポンプ作用です。
とくにふくらはぎや太ももは、重力に逆らって体液を押し上げる“第2の心臓”とも言われるほど重要。
この筋肉がうまく動かなくなると、リンパ液は下半身にたまり、むくみが慢性化してしまいます。
整体では、これらの筋肉の硬さや動きの低下をチェックしながら、
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筋肉の緊張をゆるめる
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使えていない筋肉に働きを促す
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左右の動きのバランスを整える
といったアプローチで、「リンパが流れる力」と「通る道」両方を回復させていきます。
たとえ歩いていても、筋肉がうまく働いていなければポンプ機能は発揮されません。
そのため、日常生活の動作のクセや座り方などにも目を向けて、根本から体を整えていくことが、むくみを戻りにくくするポイントです。
自宅でできる“セルフケア”と、むくみを放っておかない大切さ
「整体に行く時間が取れない…」という方もご安心を。
自宅でもできる、やさしいセルフケアがあります。
ポイントは、“がんばらないこと”。
力を入れず、心地よいと感じる刺激で行うのが大切です。
① ふくらはぎをさする
足首から膝に向かって、ふくらはぎの皮膚をやさしくなで上げます。
左右5回ずつ。リンパ管を開くきっかけになります。
② 足の甲ゆらし
座った状態で足の甲に手を添え、小さく左右にゆらします。30秒程度。
皮膚の膜がゆるみ、流れがスムーズに。
③ 手のひらタッチ
ふくらはぎや太ももに手のひらをそっと置いて30秒。動かさなくてもOK。
皮膚の緊張がゆるみ、リンパが反応しはじめます。
そして、何よりも大切なのは「むくみをそのままにしないこと」。
むくみは単なる美容の問題ではなく、体がうまく巡っていないサインです。
冷え・疲労感・代謝低下…さまざまな不調に繋がってしまう前に、体にやさしく触れて、めぐりを取り戻していきましょう。
自分の健康は自分で守る。
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