肩こりとストレートネックの原因は胸・腕・背中の筋肉にあった!

こんにちは。整体院しん院長の今井です。
肩こりというと、多くの方が首や肩の筋肉だけが原因と考えがちですが、実は胸・腕・背中の筋肉が深く関係しています。特に大胸筋・上腕二頭筋・菱形筋といった筋肉が硬くなることで、肩甲骨の位置が乱れ、首や肩の負担が増え、結果的に肩こりやストレートネックの原因につながることがわかっています。
まずそれぞれの筋肉の位置や働きから見ていきましょう。大胸筋は胸の前面を広く覆っており、腕を前に出す、内側に閉じる動作に深く関わります。デスクワークやスマホの使用で腕を前に出したままの姿勢が続くと、この筋肉は縮んだまま固まりやすいのが特徴です。
次に上腕二頭筋。いわゆる力こぶの筋肉で、肩甲骨の上部から前腕にかけて伸びており、肘を曲げる、手のひらを上に向けるといった動きに関与します。この筋肉もまた、日常生活で酷使されやすく、腕を前に出す動作の中で緊張が強まりやすい部分です。
そして菱形筋。これは背骨と肩甲骨の内側を結ぶ筋肉で、肩甲骨を背骨側に引き寄せ、肩甲骨の安定や姿勢の維持に欠かせません。しかし、大胸筋や上腕二頭筋が硬くなり肩甲骨が前や外に引っ張られると、菱形筋は逆に引き伸ばされて弱まりやすくなるのです。
こうして3つの筋肉のバランスが崩れると、肩甲骨が正しい位置に戻れなくなり、首や肩の筋肉に余計な負担が集中します。肩甲骨の動きが制限されると血流不足が起こり、筋肉へ酸素や栄養が行き届かなくなり、コリが慢性化。さらに首の自然なカーブが失われ、ストレートネックへと進行しやすくなるのです。
この悪循環は次のように整理できます。まず大胸筋や上腕二頭筋が硬くなることで肩甲骨が外側に引っ張られる。次に菱形筋が伸ばされて弱くなり、肩甲骨の位置が安定しなくなる。すると首や肩まわりの筋肉に過剰な負担がかかり、血流不足が慢性化。最終的に肩こりやストレートネックといった症状が出やすくなるという流れです。
整体では、この流れを断ち切ることを目的に施術を行います。まず大胸筋や上腕二頭筋の過緊張をしっかり緩め、肩甲骨が自然な位置に戻れるように整えます。
次に菱形筋をしっかり働かせる施術を加えることで、肩甲骨が背骨側に引き寄せられ、首や肩の負担が軽減されるのです。胸・腕・背中のバランスを整えることが、肩こり改善の大きな鍵になるといえます。
さらに日常生活でのセルフケアも大切です。例えば胸を開くストレッチ。
両手を背中で組み、肩甲骨をしっかり寄せながら胸を開き、深呼吸しながら20秒キープします。これだけでも胸の前面の緊張がゆるみ、呼吸もしやすくなります。
次に上腕二頭筋のストレッチ。
壁に手のひらをつけて腕を伸ばしたまま体を反対方向にひねり、腕の前側を20秒伸ばすことで、腕の緊張を解消しやすくなります。
そして菱形筋エクササイズ。両腕を前に伸ばし、ひじを後ろに引きながら肩甲骨を背骨側にしっかり寄せる。5秒キープして10回繰り返すだけで、肩甲骨まわりの安定性が高まります。
このように大胸筋・上腕二頭筋・菱形筋のバランスを整えることが、肩こりやストレートネックの改善には欠かせません。整体で筋肉の緊張をリセットし、日常生活でストレッチやエクササイズを取り入れることで、首や肩の不調が起こりにくい身体づくりが可能になります。肩こりに悩む方は、胸・腕・背中の筋肉のバランスにも目を向けてみることが大切です。
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