リラックスの鍵は“上半身”に

こんにちは。整体院しん院長の今井です。
最近、朝起きてもスッキリしない、眠ったはずなのに疲れが取れていない……そんなお声をよく耳にします。
現代は、どうしても睡眠の質が下がりやすい環境になっています。スマホやパソコンなどの光の影響、ストレス、運動不足、冷え、寝る前の情報過多…。それに加えて、季節的な要因や気圧の変化なども重なって、なかなかぐっすり眠れない方も多いのではないでしょうか。
眠りの質が下がってしまうと、疲労の回復が追いつかなくなり、体も心もどんどん重くなってしまいます。
逆に、しっかりと眠れるようになると、体のめぐりも整い、朝から気持ちよく動き出すことができるようになります。
では、どうすれば睡眠の質を上げることができるのでしょうか。
お風呂の入り方や夕食の時間、寝室の環境、夜のスマホを控えることなど、いろんな方法があるかと思います。もちろんそれらも大切です。
ただ、私が施術を通してたくさんの方の体をみてきた中で、ひとつ大きなポイントがあると感じているのが、「上半身の筋肉の緊張」です。
特に首・肩・腕まわりの筋肉が硬くなっていると、体がうまくリラックスできず、副交感神経への切り替えがスムーズに行われません。
交感神経が優位なままだと、心拍が落ち着かず、体はずっと「頑張っている」状態のまま。
横になっても眠りに入りづらく、寝つきが悪くなったり、眠っていても浅い状態が続いてしまいます。
私がよくお伝えしているのは、「寝る前に肩や腕の筋肉をゆるめるだけでも、睡眠の質が変わってくる」ということです。
では、どんなことをしたらいいのでしょうか?
まずは、筋肉を軽く「さする」ことから始めてみてください。
たとえば、腕の外側を手のひらでやさしく、なでるように。10秒ほどかけて、呼吸に合わせながらゆっくりさすってみてください。
次に、腕や肩の筋肉を軽く押してふわっと離すという動きを。これもだいたい10秒くらいを目安に、何度か繰り返してみてください。
このような刺激は、筋肉の奥まで深く届く必要はありません。表面をやさしく触れるだけでも、筋肉は「今は安心していいんだ」と感じ、力を抜きやすくなるんです。
また、「力を一度ギュッと入れて、ふっと抜く」という動きもおすすめです。
たとえば、肩に力を入れて3〜5秒キープして、ストンと脱力する。この繰り返しも、筋肉にとっては良い刺激になります。
合わせて、肩をぐるぐると回す肩まわしも数回行ってみてください。ゆっくりと大きな円を描くように動かすと、血流がじんわりと広がっていくのがわかると思います。
こうした動きをいくつか寝る前のルーティンとして取り入れるだけでも、体の緊張がほぐれ、自律神経がリラックスのモードへと自然に切り替わっていきます。
何か特別な道具が必要なわけではなく、誰でもすぐに始められるセルフケアです。
実際にこの習慣を取り入れただけで「朝の目覚めが全然違いました」とおっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。
大切なのは、毎晩無理なく続けていけること。
寝る前のほんの3〜5分でも、体と向き合う時間を持つことで、体はその変化にちゃんと応えてくれます。
もし最近、眠りが浅い、寝ても疲れが取れないと感じている方は、まずは肩や腕にやさしく触れてあげるところから始めてみてくださいね。
体がふわっとゆるんでいく感覚が、きっと心地よい眠りへとつながっていくはずです。
自分の健康は自分で守る。
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