本当のセルフケア 間違った方法から抜け出そう

こんにちは。整体院しん院長の今井です。
足がパンパンに張って重だるい…
そんなとき、「とりあえず揉んでおけば少しは楽になるだろう」と思って、マッサージをしてしまっていませんか?
確かに、「コリ=ほぐすもの」というイメージが強いのも無理はありません。
でも実は、そのセルフケア、逆効果になっているかもしれないんです。
今日は、足だけでなく肩や腰にも共通する「本当に効果的なセルフケア」についてお伝えしていきます。
揉んではいけない“パンパンな足”の正体
足がむくんでパンパンに張っているとき、筋肉や皮膚の組織は水分を多く含んでいて、いわば「限界まで膨らんだ状態」です。
そんな状態でさらに“揉む・押す”とどうなるか…。
それは、組織に過剰な圧迫刺激が加わり、
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炎症が起こる
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血流が悪化する
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修復が追いつかず、かえって悪化する
といった悪循環を招く恐れがあります。
特に、むくみが強くて冷えている状態では、強い刺激はリスクにもなります。
いわゆる「揉み返し」が起こるのは、こうした背景があるからなんですね。
やさしい刺激がカギ|“触れるだけ”で体がゆるむ
では、どうすればいいのか?
答えはシンプルです。
自分の手で“あたためてあげること”。
具体的には以下のようなセルフケアがおすすめです。
▶セルフケア手順
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気になる部分(足・肩・首・腰など)をそっと押してみて、「気持ちいい」と感じる場所を探します。
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その場所に対して、**5秒間だけ軽く施圧(押す)**します。
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そのあと、手のひらの中心で30秒間そっと触れ続けます。
(※押したり擦ったりせず、貼りつけるように触れておくだけでOK)
この“触れて温める”という行為は、実はとても理にかなっていて、
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組織が温まり、血流が改善される
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神経系が落ち着き、筋肉の緊張が緩む
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脳が「安全な刺激」と感じて、自律的に緩みやすくなる
といった、自然な回復が促されるのです。
肩や腰にも応用できます
たとえば肩こりの場合、「肩そのもの」だけではなく、
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首
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腕
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胸周り
といった部分にも原因が潜んでいることがよくあります。
このときも、肩だけを揉むのではなく、首や腕などにも軽く触れて温めることが大切です。
腰痛も同じく、
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腰そのもの
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お腹まわり
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肋骨の下部
なども見逃せないポイントです。
「揉まない勇気」が本当のケアにつながる
張っている=揉むべき、という思い込み。
これは多くの方が持っている感覚ですが、それがかえって症状を長引かせていることもあります。
パンパンになっているときは、組織が「もうがんばれない」とSOSを出しているサイン。
そんなときこそ、いじめるのではなく、優しく手を添えてあげるだけで十分なんです。
「揉んでも治らない」「マッサージに行ってもまたすぐ戻る」
そんな方には、ぜひこの“触れるケア”を試していただきたいです。
セルフケアは、強さではなく“やさしさ”が決め手。
手のひらでそっと包み込むことで、あなたの体はじんわり緩みはじめます。
今日からぜひ、やってみてくださいね。
自分の健康は自分で守る。
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