全身を整えるセルフケアを教えます

こんにちは。整体院しん院長の今井です。
今回は「セルフケアの大切なポイント」についてお話ししていきます。
皆さんは、セルフケアと聞くとどんなことを思い浮かべますか?
「足をグッと伸ばす」「気になるところを揉む・叩く」「ぐいぐいストレッチする」…
なんとなく、体に“効いてる感じ”がするものを選びがちですよね。
ですが、これらの強い刺激は、体にとって逆効果になることもあります。
私たちの体は、強い刺激を受けると交感神経が高まりやすくなります。
交感神経は「活動モード」の神経で、緊張・ストレス・興奮などと関係しています。
これが過度に働くと、血管が収縮し、筋肉もこわばり、不調を感じやすくなるのです。
つまり「効きそう!」と思ってやっているセルフケアが、
実は体をより緊張させて、痛みやだるさの原因になってしまうこともあるんですね。
では、どんなセルフケアが体にとって良いのでしょうか?
実は大切なのは、やさしい刺激を選ぶことです。
強く押したり叩いたりするのではなく、そっと手を当てるだけでも、体はしっかりと反応します。
たとえば…
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手を当てて、わずかに皮膚をずらす
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ゆっくりとさする
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じんわり温かさを伝えるように触れる
こういった行為には、筋肉や組織をやわらかくしてくれる作用があります。
そのため、強く揉まなくても血流が良くなったり、神経の緊張がほどけたりすることがあります。
おすすめなのが、筋肉の**「起始」と「停止」**――つまり、筋肉の端と端に手を当てる方法です。
例えば太ももの筋肉なら、股関節に近い部分と膝のあたり。
すねの筋肉なら、膝の下と足首近くの両端。
そこを両手でそっと挟むように触れ、温かさを感じる程度にやさしく当てることで、筋肉はふんわりと緩んでいきます。
これは私が施術でもよく使う方法のひとつで、セルフケアにもとても有効です。
そしてもうひとつ、大事なお話を。
体に不調が出たとき、多くの方が「原因はどこ?」と探したくなりますよね。
「ここが悪いから、ここを治せば良くなるはず」と考えるのは、ごく自然なことです。
ですが、実は体の不調というのは、一箇所だけが原因ということはほとんどありません。
腰痛や肩こりのような症状も、複数の部位の影響が重なって出てくることが多いんです。
そのため、「ここだけをケアすれば大丈夫」と思い込みすぎないことが大切です。
逆に言えば、全身に目を向けることで、改善の糸口が見えてくることもあります。
大切なのは、「体全体を見る」という視点。
全身に意識を向けながら、広い範囲をやさしくケアしてあげることが、
結果的に体の芯からの改善へとつながっていきます。
セルフケアは、特別な道具や力は必要ありません。
「やさしく触れる」「手を当てる」「皮膚をさする」
それだけで、体はじんわりと反応してくれるんです。
最初は「こんなのでいいの?」と感じるかもしれませんが、
続けていくうちに、体のこわばりや冷え、不調がやわらいでくるのを感じられるはずです。
そして、自分の体と向き合い、丁寧にケアするその時間が、
**副交感神経を高め、心も落ち着かせてくれる大切な“ひととき”**になるはずです。
無理せず、やさしく。
ぜひ、今日から少しずつセルフケアを取り入れてみてくださいね。
自分の健康は自分で守る。
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