歳だから仕方ない!は危ないかも、、、

梅雨の時期に入り、当院でも「めまい」「ふらつき」「耳鳴り」といった症状でご相談される方が増えています。
「ストレスが溜まってるからかな…」と自己判断される方も多いですが、実はこうした症状には身体の中で起きている変化が深く関係していることがあります。
その一つが、内耳(ないじ)にあるリンパ液のバランスの乱れです。
内耳は、耳の奥にあるバランス感覚や聴覚をつかさどる重要な場所で、ここにあるリンパ液が圧力や量の変化を起こすと、めまいやふらつき、耳鳴りといった不調が現れることがあります。
特に、梅雨のような気圧や湿度の変化が大きい季節は、自律神経の働きが乱れやすく、内耳のリンパ液のバランスも崩れやすいと言われています。
内リンパ液の異常は、「メニエール病」などの病名がつくこともありますが、そこまでいかなくても、「気圧が下がるとふわふわする」「耳の奥が詰まったような感じがする」といった軽度の症状を感じる方は実は多いのです。
そして、ここで見逃してはいけないのが、首や肩のこり、筋肉の緊張の影響です。
現代はスマートフォンやパソコンを長時間使う生活が当たり前になっており、その結果、首〜肩まわりの筋肉が常に緊張状態にある方が非常に多くなっています。
このような状態が続くと、頭部や耳への血流が悪くなり、内耳に必要な酸素や栄養が届きにくくなります。また、首の筋肉と内耳は神経的にも関連があり、緊張が強まることでバランス感覚に影響を及ぼしてしまうのです。
実際に、当院に来られる耳鳴りやめまいでお悩みの方を診ていると、首の可動域が狭い・肩の張りが強い・背中が丸まっているといった状態をよく見かけます。
こうしたケースでは、当院ではまず自律神経のバランスを整えるやさしい施術を行いながら、首や肩まわりの緊張をゆるめて血流を回復させることを重点的に行います。
たとえば、50代女性の方で「耳鳴りが気になっていたけれど、ここ最近は肩もカチカチで夜も寝づらい」というお悩みをお持ちの方がいらっしゃいました。
施術ではまず、首の動きと肩の緊張をゆっくり緩めていきました。自律神経を整えるために呼吸をトレーニングをすると「肩が軽くなると、耳鳴りも少し静かになった気がする」とご本人が驚かれていました。
このように、身体全体のバランスと循環、自律神経の調整を大切にすることで、耳やめまいといったお悩みも少しずつ軽減されていくことがあります。
「病院では異常なしと言われたけれど、なんだか不安…」という方も、まずは身体を整えることから始めてみてはいかがでしょうか。
梅雨時のこうした不調は、「年齢のせい」や「天気のせい」だけではなく、身体の中からのサインであることも多いです。
そのサインをやさしく受け止めて、無理のない方法で整えていくお手伝いをさせていただきます。
お悩みの方は、どうぞお気軽にご相談くださいね。
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