首の後ろの筋肉が悲鳴?頭の重さを支える体づくり

こんにちは。整体院しん院長の今井です。
首の痛みや肩こりに悩まされている方はとても多いのではないでしょうか。特にデスクワークやスマホの使用が増えた現代では、長時間同じ姿勢でいることが多く、首にかかる負担は想像以上に大きくなっています。
痛みを感じると、つい首をマッサージしたくなりますが、実は「姿勢」の影響を考えることがとても大切なんです。
首や肩の不調を考えるとき、まず知っていただきたいのが「頭の重さ」です。頭はボーリングの球ほどの重さがあり、それを首が常に支えています。座っていると、少しずつ頭が前へ倒れていきやすくなり、その結果、首の後ろにある筋肉が緊張して凝りやすくなるのです。
ここでポイントになるのが、首の構造です。首の前側には頭を支える筋肉がほとんどなく、支えのほとんどを首の後ろの筋肉が担っています。
つまり、頭が前に出れば出るほど、その重さを後ろ側の筋肉が一手に引き受けてしまうのです。その負担が長く続けば、首の痛みや肩こりの大きな原因となってしまいます。
ですから、根本的なケアの第一歩は「座っている時間を減らすこと」。こまめに立ち上がったり、姿勢をリセットしてあげることがとても大切です。
もし長時間座らざるを得ないときには、背もたれをうまく使って頭を少し後ろにもたれさせたり、顎を軽く引いて背筋を伸ばすことを意識してみましょう。これだけでも首の負担はぐっと軽くなります。
さらにもう一つ大切なポイントがあります。それは「肩甲骨あたりの背中でぐっともたれすぎないこと」です。ソファや椅子で深くもたれ込むと、自然と首や頭が前に倒れてしまいます。
この姿勢が長く続くと、首や肩への負担がさらに強まってしまうのです。リラックスして座りたいときでも、頭がしっかりと支えられた、なるべく寝っ転がるような姿勢を意識すると良いでしょう。
では実際にどんなトレーニングや体操を取り入れるといいのでしょうか。
おすすめは「首を支える土台」をつくる運動です。具体的には、背中の菱形筋を鍛えるトレーニングです。肩甲骨を寄せる運動、そして胸をしっかり開くようなエクササイズが効果的です。これらを行うことで、背中や胸の筋肉がしっかり働き、頭や首を無理なく支えられるようになります。
体操といっても難しいことはありません。例えば椅子に座ったままでもできる方法があります。
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両肩をぐっと後ろに引いて肩甲骨を寄せる
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胸を開くように大きく深呼吸する
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背筋を伸ばして顎を軽く引く
こうした動きを意識するだけでも、首や肩まわりが楽になるのを感じられるはずです。
もちろん、すでに強い痛みやしびれがある場合は無理せず、専門家に相談してください。そのうえで日常的に姿勢や簡単な運動を取り入れることで、不調の予防や改善につながっていきます。
首や肩の痛みは、どうしても「その場しのぎのマッサージ」に頼ってしまいがちですが、大切なのは負担のかかりにくい姿勢をつくること。
そして、首を支えるための背中や胸の筋肉をしっかりと働かせることです。普段の生活の中で少し意識を変えるだけで、痛みの軽減や快適さにつながります。
もし「最近首が重たいな」「肩こりがなかなか取れないな」と感じている方は、まずは座り方や姿勢を見直してみてください。小さな意識の積み重ねが、首の健康を守る一番の近道になりますよ。
自分の健康は自分で守る。
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