知られざる“踏ん張りグセ”との関係
腰が痛い=腰が悪い、そう思っている方はとても多いのですが、実は腰の痛みの原因が腰そのものではないことがよくあります。
たとえば、腰の痛みが足先の踏ん張りから来ているというケースも珍しくありません。意外に思うかもしれませんが、足先と腰は密接につながっているのです。
人の体はすべてが連動しており、どこか一箇所にかかった負担は、必ず他の部位にも影響を及ぼします。立っているときや歩いているときに、つま先に力を入れて踏ん張るクセがあると、その力を受け止めるのは実は股関節や腰のあたりになります。
つま先側に重心が偏ってしまうと、下から上へと伝わる衝撃を腰が支える形になり、そこで筋肉が緊張して血流が悪くなり、やがて痛みや重だるさを感じるようになるのです。
つまり、腰痛の原因が「腰の使いすぎ」ではなく、「下からの力を受け止めすぎている」ことだというケースがとても多いのです。
腰を直接もみほぐしたり温めたりしても、一時的には楽になるものの、根本の原因である足先の踏ん張りグセを取り除かなければ、またすぐに同じ痛みを繰り返してしまいます。
このような腰への負担を減らすためには、まず足先をゆるめてあげることがとても大切です。足先の緊張を解いて、下からの力をスムーズに逃がしてあげることで、腰や股関節まわりの筋肉が自然とゆるみ、全身のバランスが整っていきます。
体は本来、下から上へと柔らかく連動して動くもの。末端の硬さを取ることで、結果的に中心部が軽くなるという流れが生まれます。
ケアの方法はとても簡単です。
まず、座った姿勢で片足を膝の上に乗せ、足の指を1本ずつ持っていきます。
第1関節、第2関節あたりを指先でくるくると10秒ずつやさしくほぐしていきましょう。親指から小指まで、すべての指を丁寧に行います。
これを両足ともやることで、足先の冷えやむくみもやわらぎ、指先までポカポカと血が通う感覚が出てきます。
このときに力を入れすぎないのがポイントです。軽く“くりくり”と回すように触れるくらいで十分。痛気持ちいいくらいの力加減で、リラックスしながら続けてください。
もし足指が硬くて動かしにくい場合は、まず両手で足全体を包み込み、軽く揺らしてから指先のケアを始めるとやりやすくなります。
そして、ケアのあとに必ず立ち上がって、足の裏の感触を確かめることを忘れないでください。やる前とやったあとで、床の感触が違って感じられると思います。
足の裏全体がしっかりと地面に張りつくような感覚や、体がスッと上に伸びるような軽さが出てくる方も多いです。この「変化を感じる」ということがとても大切で、体が自分にとって心地いい立ち方・バランスを覚えていく手がかりになります。
つまり、ケアはやって終わりではなく、体の感覚を確かめながら行うことが重要なんです。そうすることで、脳と体のつながりが深まり、自然といい姿勢が保てるようになります。腰を支えている筋肉が頑張りすぎることもなくなり、結果的に腰痛が起こりにくい体へと変わっていくのです。
腰が痛いとき、つい「腰をもむ」「温める」といったケアを優先してしまいがちですが、本当に整えるべきなのは足先から。足指をくるくるとほぐすだけでも、体全体の流れが変わっていきます。
毎日のちょっとした時間で構いません。お風呂上がりや寝る前のリラックスタイムに、足先をやさしくほぐしてあげてください。体は必ずその変化に気づいてくれます。
腰の痛みが気になるときは、ぜひ一度、足元からのケアを試してみてくださいね。きっと、腰の軽さを実感できるはずですよ。
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