膝の痛みの原因は膝じゃないかもしれません

こんにちは。
整体院しん院長の今井です。
今日は多くの方が悩んでいる「膝の痛み」についてお話ししていきたいと思います。
「階段を降りるのがつらい…」
「長く歩くと膝がズキズキする…」
「正座ができなくなってきた…」
こんな風に、膝の痛みによって日常生活が制限されている方はとても多いです。ですが実は、膝が痛む原因は必ずしも“膝そのもの”だけにあるわけではありません。
今回は、その意外な原因と、簡単にできるセルフケア方法についてわかりやすくご紹介していきます。
膝の痛みと聞くと、まず「関節に水が溜まったのでは?」「軟骨がすり減っているかも…」といったイメージをされる方が多いと思います。
確かに、そうした関節の変形や炎症が痛みを引き起こすケースもありますが、なぜ関節に水が溜まりやすくなったり、軟骨がすり減りやすくなってしまうのかという“根本の原因”に目を向けることがとても大切なんです。
その原因の一つが「筋肉の硬さやアンバランス」です。
膝をスムーズに動かすためには、太ももやふくらはぎの筋肉だけでなく、「膝裏にある筋肉(膝窩筋)」がとても大切な役割を果たしています。
この筋肉が硬くなってしまうと、膝の関節に過剰な負担がかかり、正常な動きができなくなってしまいます。
実際に当院に来院される患者さんの中にも、「膝裏がカチカチに硬くなっている」という方はとても多く、その状態が長く続くことで膝の痛みが強くなってしまうことがあります。
また、この部分の筋肉が硬くなると、膝まわりの血流が悪くなってしまうというデメリットも…。血流が悪いと、疲労物質や炎症物質が溜まりやすくなり、痛みや違和感が続く原因にもなります。
さらに意外なところでは、足首の動きも膝の痛みに深く関係しています。
実は膝裏の筋肉(膝窩筋)は、膝の裏にあるだけでなく、その先端は足裏(かかと)にまでつながっているんです。
つまり、足首やかかとの動きが悪くなってしまうと、その影響が膝にも及び、膝の動きがスムーズにいかなくなってしまうんですね。
特に、かかとの柔軟性が低下していると、歩いた時の衝撃が膝にダイレクトに伝わってしまい、痛みを悪化させる原因にもなります。
ですので、膝が痛いときこそ、「膝以外の部分」にも注目してケアしていくことがとても大切なんです。
では、実際に膝の痛みを和らげるには、どのようなケアをしていけば良いのでしょうか?
1. 膝裏の指圧マッサージ
膝を軽く立てた状態で、膝の裏側を指で軽く押してみましょう。押したときに痛みを感じる場所や硬くなっている部分があれば、そこを10秒間ゆっくりと指圧してみてください。
※注意※
ぐりぐりと強く押しすぎると、揉み返しが出ることがあるので、優しくゆっくり圧をかけるようにしましょう。
2. 足首〜かかとのストレッチ
足首を柔らかく保つことで、膝への負担を減らすことができます。
・片足を伸ばした状態で座り、足首を反らせて(背屈)、かかとを遠くへ押し出すように意識します。
・この動きを10回程度繰り返してみましょう。
膝の痛みがあると、つい安静にしすぎてしまう方もいらっしゃいますが、正しいケアを取り入れながら動かしていくことが回復への近道です。
とはいえ、「痛みが強くてマッサージすらできない…」「何をしても良くならない…」という方もいらっしゃると思います。そういった場合には、我慢せずに、信頼できる治療機関に早めに相談されることをおすすめします。
当院でも、膝の痛みに対する施術や、自宅でできるストレッチ指導を行っていますので、お気軽にご相談くださいね。
自分の健康は自分で守る。
このブログは健康や身体の不思議など情報を発信しています。
しん先生のブログは毎週水曜・土曜に更新中。
次回もお楽しみに!
【HP】 https://www.seitaishin.net/
【ブログ一覧】https://www.seitaishin.net/shinblog