やってはいけない生活習慣とは?

こんにちは。整体院しん院長の今井です。
膝の痛みに悩む方は年々増えています。高齢者だけでなく、日々の運動や仕事、立ち仕事の疲れで膝を痛めてしまう若い世代の方も少なくありません。
そのとき、多くの方が「膝周りを鍛えなきゃ!」と筋トレやウォーキングを始められるのですが――
実は、それがかえって膝の状態を悪化させてしまうケースがあるのです。
今回は、「膝が痛いときに避けてほしい生活習慣」と「痛みを和らげるための本当に大切な体の使い方」についてご紹介します。
1. 膝が痛いときの筋トレ、自己流は危険!
膝の不調があると、テレビやネットでよく見かける「膝の筋トレ」を思い浮かべる方が多いと思います。
たしかに筋力を保つことは大切ですが、痛みが出ているときに膝周りだけを重点的に鍛えることは、炎症を助長したり、関節の歪みを悪化させたりする原因になりかねません。
膝の関節はとても繊細な構造をしています。特に痛みがあるときには、筋トレの刺激が逆効果になることがよくあります。
この時期に自己流の筋トレをするのではなく、専門家の指導のもと、「どこを・どのように」鍛えるかを見極めることがとても重要です。
痛みがある膝を守るには、実は「お尻」や「お腹(体幹)」を鍛えることがカギとなります。
お尻(殿筋)やお腹(腹横筋など)がしっかり働くことで、膝にかかる重心の負担が軽減され、結果的に痛みの改善につながるのです。
2. 「たくさん歩くと健康にいい」は、膝痛の人には要注意
運動不足を解消しようと「とにかく歩こう!」と頑張る方も多いと思います。
でも、膝に痛みがある状態でのウォーキングは注意が必要です。
膝関節は、歩行中に体重の3~5倍もの負荷がかかる場所です。
そのため、炎症が起きていたり関節に変形が始まっていたりする場合、無理に歩くことでさらに悪化する恐れがあります。
特に「痛みが出ているのに、我慢して歩いてしまう」ことは、症状の慢性化を招く危険性もあります。
運動自体は悪いことではありませんが、膝に負担の少ない方法(プールウォーキングや椅子に座ったエクササイズなど)を選び、「歩けば治る」は思い込みであるという意識を持つことが大切です。
3. 意外!? 胸の硬さが膝に影響していることも
膝の痛みと聞くと、ほとんどの方が足元だけを見がちですが、実は上半身、特に「胸椎(背中の上部)」の動きがとても大事なのです。
現代人は猫背になりやすく、胸の筋肉や背骨周辺が丸まって硬くなりやすい傾向があります。
この姿勢になると、膝がまっすぐに伸びづらくなり、自然と膝に余計な負担がかかる状態になってしまうのです。
そのため、膝の不調がある方には、胸まわりをしっかり動かすストレッチや、胸椎を伸ばすための軽いトレーニングを取り入れることが重要になります。
たとえば、バンザイをして肩甲骨を寄せながら深呼吸をするだけでも、胸が開いて背中が伸び、膝が伸ばしやすくなる人もいますよ。
自分の健康は自分で守る。
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