温めても改善しない冷え性の原因は?
寒い時期になると、肩こりや頭痛が強くなったり、体が冷えてむくみやすくなったりする方が増えてきます。
「冷え性だから仕方ない」「温めれば何とかなる」と思っている方も多いのですが、実際には体を動かしていないことによる血流の低下が、これらの不調に大きく関わっているケースが少なくありません。
特に注目したいのが、体の中心部分です。
体の芯が冷えている方を詳しく見ていくと、股関節まわりの筋肉が固まり、ほとんど動いていないことがよくあります。
股関節には腸腰筋をはじめとした大きな筋肉が付いており、ここはお腹まわりや骨盤内の血流と深く関係しています。
この部分が動かなくなると、血液の流れが滞り、体の中心が温まりにくくなります。その結果、冷えだけでなく、むくみやだるさ、自律神経の乱れにつながっていきます。
逆に言えば、股関節まわりの筋肉をしっかり動かしてあげることで、血流は大きく変わります。
椅子に座った状態で股関節を軽く内側にひねりながら持ち上げるような動きでも、お腹の奥がじんわり温かくなってきたり、体の内側から熱が出てくる感覚を覚える方は多いです。
これは、体の中心で血液が巡り始めたサインでもあり、冷え対策としてとても重要なポイントです。
また、手足の先が冷えやすい「末端冷え性」の場合は、足先の状態にも目を向ける必要があります。
足の指や関節が固くなり、ほとんど動いていない方は意外と多く、こうした状態では血液が末端まで届きにくくなってしまいます。
足指は、歩行や立ち姿勢の中で血液を送り返すポンプの役割も担っており、ここが動かないと冷えやすさが強くなります。
足先のケアというと、温めたり揉んだりするイメージが強いかもしれませんが、大切なのは指の関節をしっかり動かしてあげることです。
親指の第一関節を左右から軽く挟み、前後に引くように屈伸させてあげるだけでも、足先の血流は変わってきます。
力を入れる必要はなく、関節が動いている感覚を意識しながら、やさしく行うことがポイントです。
整体では、肩や首の不調があっても、その部分だけを見ることはあまりありません。
股関節や足先といった血流の要になる部分がきちんと動いているか、体の中心から末端まで循環できているかを確認していきます。
こうした部分が整ってくると、自律神経も安定しやすくなり、肩こりや頭痛が出にくい体の状態へと変わっていきます。
冷えや不調を感じると、「もっと温めなきゃ」と考えがちですが、実はそれ以上に大切なのは、血液が巡れる体をつくることです。
体を大きく動かす必要はありません。
股関節を少し動かす、足指を少し動かす、その積み重ねが、体の芯から温まりやすい状態をつくっていきます。
毎年この時期になると同じような冷えや肩こり、頭痛を繰り返している方は、体からのサインとして一度立ち止まってみてください。
体を動かし、巡りを整えていくことで、冬の不調を和らげるだけでなく、春に向けて楽に過ごせる土台づくりにもつながっていきます。
自分の健康は自分で守る。
このブログは健康や身体の不思議など情報を発信しています。
しん先生のブログは毎週水曜に更新中。
次回もお楽しみに!