あなたの腰を冬から守る3つの秘密習慣
こんにちは。整体院しん院長の今井です。
冬の季節が近づくと、「最近なんだか腰が重い気がする」「朝の動き出しで腰にピキッときそうで怖い」そんな声をよく耳にします。
実際に、ぎっくり腰は季節によって発生に偏りがあり、冬の時期に発生率が高くなる傾向が報告されています。冬は気温が下がり、筋肉や関節まわりが冷えることで柔軟性が落ちやすくなるため、普段ならなんでもない動作でも腰に過剰な負荷がかかりやすくなるのです。
寒さによって血管が収縮し、筋肉に栄養が行き届きにくくなると、筋肉は硬く緊張した状態に傾きます。筋肉が硬くなると、関節の動きも悪くなり、ちょっとした前かがみや捻る動きでも、腰に大きなストレスがかかることがあります。
冬に「洗面所で顔を洗うときにギクッときた」「朝くしゃみをした瞬間に動けなくなった」というケースが増えるのも、この背景があるためです。
もうひとつ冬特有の問題があります。それは活動量の低下です。
寒さで外出や運動が減ると、筋力や関節の可動域が落ちやすくなり、本来スムーズに動くはずの身体の動きがぎこちなくなります。日常生活の中での小さなクセや負担が積み重なり、ぎっくり腰の引き金になりやすいのも、この時期ならではです。
では、ぎっくり腰を防ぐために、冬場の身体にどのようなケアが必要なのか。
ここで大切なポイントになるのが、「腰そのものを動かす」より、「腰を挟む上下の場所を動かす」という視点です。腰は骨盤・股関節と肩甲骨まわりの間に位置し、どちらかが硬くなると、腰だけに負担が集中してしまいます。
特に股関節と肩甲骨は、全身の動きの中で大きな役割を担う関節で、ここがしっかり動くことで腰は軽く動かせるようになります。
例えば股関節。
ここが硬いと、前かがみや立ち上がり動作を「腰だけで代償して行う」状態になりがちです。これがぎっくり腰の大きな原因になります。股関節を滑らかに動かしておくことは、腰の負担を抑えるうえで非常に重要です。
おすすめの体操として、仰向けに寝て膝を立て、両膝をゆっくり左右に倒す運動があります。これは股関節や骨盤まわりを無理なくほぐし、冬で固まりやすい部分に動きをつけるのに最適です。
肩甲骨も同じです。
肩甲骨が固まってくると、背中全体の動きが制限され、それが腰に波及して負担をかけてしまいます。
肩甲骨を寄せる、前に伸ばす、肩を大きく回すなどの動きは、背中〜腰の緊張を減らし、全体の連動をスムーズにする効果があります。
これらは短時間でできるうえ、朝や寝る前に行うだけでも身体の軽さが変わってくる人も多いです。
さらに、もうひとつ忘れてはいけないのが、冬は「温めるケア」が非常に効果的であること。
腰まわりはもちろんですが、特にお腹から腰の両わき、骨盤まわりを温めると血流が改善され、筋肉の硬さが軽減されます。
腹巻きや薄手のカイロ、お腹を覆うタイプのインナーなどは、この季節にとても心強いアイテムです。温めると筋肉はゆるみやすくなり、急な動きでの負荷を和らげることができます。
冬はどうしても身体が縮こまりがちで、筋肉や関節が硬くなりやすい時期です。
だからこそ、「温める」「股関節と肩甲骨を動かす」「急な動きを避ける」この3つの習慣が、ぎっくり腰の予防として非常に有効になります。
大きなことをしなくても、日々の小さなケアの積み重ねが、冬の腰のトラブルを大きく減らします。
寒さが続く季節こそ、少し丁寧に身体と向き合って、無理のない動きと心地よい温かさを保つことで、ぎっくり腰のリスクはしっかり下げることができます。どうぞ今年の冬も、安心して過ごしていただけたら嬉しいです。
自分の健康は自分で守る。
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