“耳の中”だけじゃない、めまいを整えるもう一つの視点
こんにちは。整体院しん院長の今井です。
目眩といっても、実はいくつかの種類があります。
大きく分けると、脳梗塞性の目眩、頭位変換性の目眩、そしてメニエール病による目眩などです。
脳梗塞性のものは脳の血流障害が原因で、ふらつきのほか、手足のしびれや言葉のもつれを伴うことがあり、早めの医療機関受診が必要です。
メニエール病は内耳のリンパ液のバランスが崩れることで起こり、耳鳴りや難聴を伴うのが特徴です。
一方、整体院で多く見られるのは頭位変換性の目眩です。
このタイプは、頭の位置を変えたときにクラクラと回転するような感覚が出るもので、
朝起き上がるときや寝返りを打つときに症状が出る方が多いです。
頭位変換性の目眩は、耳の奥にある「半規管」という部分で、耳石(じせき)と呼ばれる小さな粒がずれてしまうことで起こります。
本来なら、耳石を正しい位置に戻すことで改善していくのですが、最近では、首の歪みや肩の位置、顎のかみ締めなどが関係しているケースも増えています。
長時間のデスクワークやスマホ操作によって首が前に出る姿勢が続くと、
首や肩に余計な負担がかかり、頭の位置を保つ筋肉が常に緊張した状態になります。
その結果、血流やリンパの流れが悪くなり、耳の中の平衡感覚の働きにも影響を与えてしまうのです。
また、ストレスが溜まると無意識に顎をかみ締めてしまい、首から頭にかけての筋肉が硬くなります。
この状態が続くと、頭の位置が固定され、体の回旋動作が制限されてしまうため、
耳石が元の位置に戻りにくくなったり、目眩が再発しやすい状態をつくってしまいます。
そんなときは、姿勢と呼吸を整えるセルフケアがとても大切です。
日常の中でできる、簡単な方法を2つご紹介します。
① 首・肩のリセットストレッチ
背筋を伸ばして座り、軽くあごを引いた状態で、首をゆっくり左右に倒します。
次に、両肩をすくめるように上げてから、ストンと力を抜いて落としましょう。
これを3セットほど繰り返すだけで、首まわりの血流が良くなり、頭の位置感覚が安定しやすくなります。
② 顎の力みを取るリラックス呼吸
軽く口を開け、舌を上あごの前歯の裏あたりに添えます。
鼻からゆっくり息を吸って、口から「ふぅー」と長く吐きましょう。
顎と首の力が抜けていく感覚を意識することで、リラックス神経(副交感神経)が働き、かみ締めの負担が軽くなります。
目眩は「耳の問題」と思われがちですが、実は姿勢や筋肉の緊張、ストレスの影響も深く関係しています。
とくに頭位変換性の目眩は、日常の姿勢や呼吸の浅さ、体の使い方からも影響を受けやすいものです。
少しずつでもセルフケアを取り入れて、首や肩、顎まわりの緊張をゆるめていくことで、
「また起こるかも」という不安が減り、体が自然にバランスを取り戻していきます。
焦らず、自分のペースで体を整えていくことが、回復への第一歩ですよ。
自分の健康は自分で守る。
このブログは健康や身体の不思議など情報を発信しています。
しん先生のブログは毎週水曜に更新中。
次回もお楽しみに!