寝具選びの落とし穴

こんにちは。
整体院しん院長の今井です。今回はオーダーメイド寝具についてお話しします。オーダーメイドと言うと、マットレスや枕など、実際にプロの人が皆さんの身体を測定し、身体に合ったマットレスや枕を選びますよね?
オーダーメイドは一見すると全てが良いように感じますが、実は注意して欲しいこともあります。理学療法士としての目線で、寝具の選び方などをお伝えします。
はじめに、今回はオーダーメイド寝具がダメだと否定するつもりは一切ありません。オーダメイドが素晴らしい点もいくつもあります。ただ、オーダーメイドの寝具が合わない人もいると言うことを知っていただきたいのです。
オーダーメイドシングについて、私の意見を言わせてもらうと、様々なマットレスや枕を試したが、なかなか自分に合うものが見つけられず困っている方は、選択肢の1つとして考えても良いと思います。
しかし、いきなりオーダーメイド寝具に挑戦するのは、個人的にはお勧めはしません。
なぜオーダーメイドシングをお勧めしないかと言うと、2つの理由があります。
1つ目は、値段がとても高いと言うことです。
比較的安価なものもありますが、しっかり作るとなると30万〜50万ほどかかります。最近では10万前後でとても良いマットレスが変えるため、2〜3個買い換えれる値段になります。
2つ目が、睡眠の質が寝具ではなく、あなたの身体の状態に左右さていると言うことです。
体の歪みあり、筋肉の硬さが正常でない状態で、オーダーメイド寝具を作った場合、身体が歪んだ状態でのマットレスに仕上がってしまいます。
例えば、体圧分散測定をして、背中とお尻あたりに問題があったとしましょう。
すると、圧を分散させるため、背中や太ももなどに体重が乗るように硬さを調節します。
体重が分散して、とても良いことだと感じる方が多いと思います。もちろんこの方法をとって体が楽になり、睡眠の質が上がる人もいるでしょう。
しかし、マットレスが柔らかくなりすぎると、身体が深く沈み込みはまった状態になってしまいます。結果、寝返りや姿勢をやりづらくなってしまう恐れがあります。
例を出すと、ビーズクションを思い浮かべてもらうとわかりやすいでしょう。体の形に沿ってクッションが変形し、一見座りやすく思いますが、重たい箇所がより凹みより動きづらくなってしまいます。
枕も同様に、首の形に沿った枕を作ったとしても、背骨の硬さや首の硬さ、寝たときの頭の体重の乗せ方などは、毎日が同じではなく、その日のストレスによって全く変わってきます。
自分の悪い状態に合わせて作った枕を毎日使用してしまうと、ストレスのかかりやすい姿勢と矯正されてしまう可能性があります。
過去にあったケースで、数十万円を使ってオーダーメイド寝具を一式購入したが、寝るたびに体調が悪くなり、結局1ヶ月も立たないうちに買い替えてしまった人がいました。
枕もオーダーメイドで作ったものの、首に合わないと言って1日しか使っていないと言う方もいました。
冒頭にも書きましたが、オーダーメイド寝具が悪いと言うわけではありません。あなたの睡眠の質を高めるには、寝具でななく身体の歪みや使い方などを修正する必要がある。と言うことを今回は伝えたかったのです。
理想を言うならば、身体の歪みがなく、痛みもない1番楽な状態で、マットレスや枕を作って起きましょう。
ベストコンディションに合わせた寝具を使うことで、毎日身体を良い方へ修正できる可能性が高くなります。
・朝起きて身体がだるい
・腰が痛い
・目覚めが悪い
このようなお悩みは、
寝具を買い替えることも一つの選択肢です。
身体の歪みや姿勢、筋肉の硬さを調節することでも睡眠の質を上げたり、悩みを解消することもできます。
皆さん自身に合った選択肢を選んでもらえたらと思います。
自分の健康は自分で守る。
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