脊柱管狭窄症の方に伝えたい、腰を守る正しい休ませ方
こんにちは整体院しん院長の今井です。
脊柱管狭窄症という言葉を聞くと、「背骨と背骨の間が狭くなって神経を圧迫する病気」というイメージを持つ方が多いと思います。
実際、しびれや脱力感、長く歩けなくなる間欠性跛行など、日常生活に大きな影響が出る症状が見られます。ただ、この「骨が狭くなったから起こる」という理解だけでは、なかなか改善につながらないケースも少なくありません。
脊柱管狭窄症の背景には、確かに構造的な狭さはありますが、根本的な要因として大きく関わっているのが姿勢や筋肉の使い方のクセです。
これまでの生活の中で、腰まわりの筋肉を過剰に使い続ける姿勢や動作を積み重ねてきた結果、腰が常に緊張した状態になり、症状が出やすくなっている方がとても多いのです。
ここでよくある誤解が、「とにかく腰の筋肉を緩めればいい」という考え方です。
もちろん腰の緊張を取ることは大切ですが、腰だけを急に緩めすぎると、体は不安定になりやすくなります。今まで力が入っていた部分が急に抜けると、体は支えを失い、グラグラした状態になります。
すると防御反応として、かえって腰を固めようとし、結果的に硬さが増してしまうこともあります。
そのため、脊柱管狭窄症の施術では、腰だけを見るのではなく、全身のバランスを整えながら調整していくことがとても重要です。腰を緩めつつ、上半身や脚の使い方、体重の乗り方などを含めて整えていくことで、腰に集中していた負担を分散させていきます。
では、ご自身でできることは何かというと、意外に思われるかもしれませんが、
「良い姿勢を意識しすぎることをやめる」ことです。
多くの方が考える「良い姿勢」は、背筋をピンと伸ばし、壁に背中を押し付けるような見た目重視の姿勢です。しかしその姿勢は、必ずしも腰に優しい姿勢とは限りません。
むしろ、日常生活に合っていない姿勢を無理に作ろうとすることで、腰の筋肉がいつまでも緊張し続けてしまいます。
「猫背が嫌だから姿勢を伸ばして歩きたい」という気持ちはよく分かります。ただ、無理に姿勢を正そうとするほど、脊柱管狭窄症はつらくなりやすいということを知っておいてほしいのです。まず大切なのは、腰への負担を減らすこと。そのためには、意識的に腰を休ませる時間を作ることが必要です。
おすすめなのは、床に寝転がり、膝を立てた状態でお尻を少し持ち上げてからストンと下ろし、腰が床にベタっとついた状態で5分〜10分ほどリラックスすることです。この姿勢で呼吸をゆっくり続けることで、腰の筋肉が軽くストレッチされ、徐々に緊張が抜けていきます。
さらに、脚を揃えて左右にゆっくり倒す動きも効果的です。腰から背中にかけて無理なく伸びていくので、呼吸を止めず、30秒〜1分ほどかけて行うのがポイントです。頑張って伸ばそうとせず、「力を抜く」ことを意識してください。
脊柱管狭窄症で悩んでいる方の多くは、頑張りすぎや意識しすぎによって腰を追い込んでいます。意識を少し変えるだけで、正しい対策や向き合い方が見えてきます。
良い姿勢を作ることよりも、まずは腰を休めること。どうしても歩くときは、杖やノルディックウォーキングのポールなど、姿勢を無理なくサポートしてくれる道具を使うのも一つの方法です。
今回お伝えしたかった一番のポイントは、「良い姿勢を頑張らないこと」。腰を守るために、まずは力を抜くことから始めてみてください。それが、脊柱管狭窄症と上手に付き合っていくための大切な第一歩になります。
自分の健康は自分で守る。
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